ポルトガル(ポルト)
2006年 04月 10日
前日のファドの余韻が続いたまま朝を向かえました。朝はちょっとホテルの近所を散歩してみましたが、前日の大雨が嘘のように晴れ渡り昨日と全く違った風景を楽しめましたよ。これもまたよしですね!
そして次の目的地ポルトへ向かうために、駅へ向かいました。今日は電車の旅です。ポルトガルの新幹線のようなものにのって約1時間半、ポルトガル第2の都市ポルトに着きました。
ポルトの駅は人がすごくてさすが都会という感じでした。
ポルトは歴史的な建造物がたくさんあって、世界遺産にも登録されているんだそうです。ドウロ川の沿岸は特に可愛い街並みなんですよ!
今日のホテルは、そのドウロ川沿岸のホテル「ペスタナ」です。黄色くて可愛いホテルですよ。館内も清潔で、また結構近代的です。私たちは陸側でしたが、川側の部屋もあってそっちからの眺めはよさそうでしたよ。
そんなこんなでお昼になったので、そのへんを探したらおじいさんとおばあさんがやっている食堂みたいなお店がありましたので入ることに!ちょっと妻の方は食欲があまりなかったので、スープ系のものを食べようということになり、「トリッパ」という料理をたのみました。トリッパとはホルモンと白いんげん豆の煮込みです。もともとポルトの人は臓物を食べる人という意味で「トリペイロ」と呼ばれていたそうで、この料理はポルトの名物料理なんだそうです。ホルモンもとろけるようにやわらかくて、味がしっかりあって、あったまって、元気が出てくる味でした!
元気も出たところで「ドンルイス1世橋」を渡り、ドウロ川の対岸のヴィラ・ノバ・デ・ガイア地区に渡りました。この写真はこの地区からポルトを見た風景です。まるでおもちゃのような可愛い家が並んでいるのが分かると思います。この風景こそポルトの世界遺産たる代表的な風景なんだと妻が言っていましたよ。ホントキレイ。川岸に座ってカップルが話をしていましたが、こういう風景も絵になります。
こちらの地区にはポルトの代表的な名産品の「ポートワイン」の貯蔵庫があります。ポートワインとは、ワインの発酵の途中でまだぶどうジュースの糖分がアルコールと炭酸ガスに分解されきれないタイミングで、ブランデーのようなものを添加し発酵を止めて作る特殊なワインです。しかもこのポートで一定期間の熟成をさせないとポートワインと認められないんです!そんなワインをつくる所なんですが、そんなわけでこのエリアにはたくさんのワイン醸造所や貯蔵庫があります。今回はサンデマンというポートワインの工場見学をしました!
3ユーロを支払い、英語のツアーに参加しました。ポルトガル語とスペイン語、ドイツ語のツアーもあるようで、ポルトガル語にチャレンジ!とも思いましたが無難に英語にしてしまいました。ここのトレードマークになっている帽子とマントを見につけた人が館内を案内してくれました。
館内にはたくさんのワイン樽が積み上げられていまして、ワイン工場独特のにおいがしました。ルビーポート、トーニーポート、ビンテージポートと種類別の説明を丁寧にしてくれました。またブドウ畑はドウロ川の上流の地域にあることやその特級畑の地質についてなどなかなかワイン好きにはたまらない内容でした!有名なメーカーなのでポルトガルサッカーの英雄「フィーゴ」のユニフォームもなぜか飾られていましたよ!
最後はこの試飲場所で、白のドライポートとちょっと熟成させたトーニーポートを試飲しました。白のポートは初めてでしたが、ちょっとベルモットに似た印象です。食前酒にいいですね。またトーニーはいいレンガ色の色合いで、とろけそうになりました。やっぱりトーニーが好きですね。
勇気を出して案内のお姉さんに、長年の疑問であった「途中で入れるブランデー風のものとは何なのか?」を聞いてみました。どうも本当にワインを単に蒸留しただけのものを添加するそうです。ただ、このサンデマンのポートには風味を最大限に活かす為にフランス産のブランデー風のものを添加しているんだと説明してくれました。
ちょっとほろ酔いの中でポルト地区まで戻り、歴史的建造物を見に出かけました。これはサンフランシスコ教会です。この教会は本当にすごかった。教会内は撮影禁止だったので写真はありませんが、金色の装飾が本当に細やかにほどこされています。そして金箔が丁寧に貼られていて豪華です。
また有名なジェッセの木というキリストの系図も見れました!良く分かりませんでしたけど。それからカテドラルなんかを見て歩きました。
すっかりと日が暮れて、ドウロ川も夜景がきれいでした。さっき行ったサンデマンのエリアもこんなステキな夜景になっています。
ちょっとロマンチックな夜景と共にポルトの夜は更けていったのでした。
by koolinnyc | 2006-04-10 12:32 | Portugal