ポルトガル(コインブラ)
2006年 04月 08日
ナザレの人の温かさに触れた翌日、名残惜しかったですがナザレを離れました。バスターミナルは結構人がいてにぎやかでした。そしてバスに揺られて次の目的地「コインブラ」に向かいました。
コインブラは学生の町なのです。有名なコインブラ大学の学生がたくさん歩いています。ここの学生は黒いマントを着ています。たぶん世界中でマントをこんなに見られるのはきっとここだけです。自分も欲しかったですが、どこに売ってるのか分かりませんでした。
ここは今日のホテル「アストリア」です。いわゆるクラシックホテルです。見た目もクラシックですが、中もクラシックでロビーもちょっといい雰囲気でしたよ。フロントのお姉さんの対応も良かった。
ここのホテルはエレベーターではなく、リフトというもので上がっていきました。ドアが自動ではなくて手で開けます。エレベーターの前身なんでしょうね。さすがクラシックホテル。貴重な体験ですね。
そうしていざコインブラ大学へ!と思って歩いていったら、ひどいドシャブリになってしまいました。雨男ぶりを発揮です。ドシャブリで近年こんなに濡れたことないんじゃないかというくらい濡れながら大学に着きました。石造りの伝統的な校舎でした。これが無情の門と呼ばれている「鉄の門」です。ここをくぐると中庭に出ます。
この背の高い時計台が、学生たちに「カブラ(山羊)」と呼ばれている時計台です。この時計台がこの大学のシンボルになっています。
と、ここまででもう限界でした。雨でびしょびしょで、すごすごとホテルに退散!
しばらくするとあの大雨もやみ、外に出ることにしました。商店街を抜けて「サンタ・クルス修道院」へ!写真はとれませんでしたが、非常に美しいアズレージョで飾られています。これは一見の価値ありです!
ちょっと喉が渇いたので、カフェに入ることに。そしたらこんなお菓子が売られていました。マシュマロみたいなお菓子ですが、これは多分卵白と砂糖をあわ立ててそのまま焼いたお菓子ですが、中に卵黄のペーストがぬられています。面白いお菓子ですね。そのあとコインブラ大学のトレーナーを購入してまた一旦ホテルへ!
夜の8時くらいまで待って、夕食に出かけました。ここは「デモクラティカ」という大学の学生のあつまる食堂みたいなところです。さっきのサンタクルス修道院のすぐ近所にあります。
みての通り店内もこざっぱりした感じです。静かに見えるかもしれませんが、もう一方の部屋ではコインブラ大学の学生が30人くらいで合コン?をしていました。みんなで歌を歌ってワインのイッキをしていましたよ。どこの学生も同じなんだなと思うと親近感が沸きました。
とりあえずハウスワインを頼みました。たしかハーフで2,4ユーロくらいだったかな?すごい安い上にこんな可愛いカラフェででてきました。ポルトガルらしいカラフェです。でも味は十分美味しいです。安くて美味しいのが一番ですね。
料理も安かったですが、こんなシンプルな感じで出てきます。でもボリュームはバッチリ!ちなみにこれはチキンです。ポテトとごはんと野菜が添えられています。やっぱり日本人の口に合いますねー。当然、満腹になりました。盛り上がっている学生を横目に次の目的のお店へ!
晩ごはんを8時まで待ったのは、このお店「ディリジェンシア」に来るためだったのです。ここはコインブラで有名なバーで、毎晩10:30くらいからファドの生演奏をするところなんです。コインブラは学生のファドも有名で、ここのファドは男性が女性に愛の歌をささげるファドなんです。
店内はこのようになっていて照明を落としたいい雰囲気です。この正面に座っていたおじさんや若い人たちが歌い始めました。この家庭的な雰囲気、なんか近所のおじさんがホームパーティーで歌ってくれるようなあったかいファドでした。
ファドのお供には、ちょっと奮発してVintage Portを飲みました。ファドの素晴らしい歌声は、この良い香りとよくあいました!そしてみんな知っていると思われる曲も登場して、店内は大合唱です。驚いたのが年を取った人も若い人もみんなが混じりあって歌っていること。こういうのって日本やアメリカではあまりないですよね。
ファドのリズムと共にこの一日も静かに過ぎていきました。
by koolinnyc | 2006-04-08 11:22 | Portugal